いったりきたり

舞台俳優 / 二次元 / 雑記

降りどき、辞めどき、他界どき

 

 

我ながらテンポの良いタイトルだな。

こんばんは、ねるです。

 

前回Aくんの顔がタイプというめちゃめちゃポジティブでめちゃめちゃ頭の悪い話をしたばかりなんですが。よくよく考えてみると私Aくんと出会ってなかったら今も他界したままだったよなぁと思って。今回はそのシビアなところについて書いていこうかなぁと思います。

 

どんなに楽しくオタクをやってても、ふとしたときに未来の自分を考えてしまうことって少なくないと思うんですよ。自分は本当にこのままでいいのかなぁとか、このままいくと数年後どうなってるんだろうとか。それって多分当たり前のことだし、ふとしたときに我に返って周りを見渡したとき、あれ?自分このままじゃヤバい……って思っちゃう人、結構いると思います。自分もそうでした。

自分で言うのもなんですが、私まだ結構若いんですよ(本当に自分で言うな)。それでも既に周りに結婚している友達はいるし、ママパパになっている友達も結構います。そんな中私は数年前までフリーターで、オタクしか楽しみがない典型的な給料注ぎ込み系オタクでした。

それが悪いなんて全く思ってなかったけど、地元の友達が結婚したり仕事を頑張ってたり、そういうキラキラしているのをあんまり見たくなくて、無意識にオタクのアカウントに籠るようになってました。オタクの友達ってやっぱり似たような人が集まるじゃないですか。だから推しに全てをかけるようなやり方がおかしいとは思わなかったですし、それが当たり前!お金かけてこそオタク!ってスタンスでした。多分無意識だと思います。実際元推しを応援してたときは自分が必死になってることにすら気づいてなかったですから。アイドルを応援してたときに比べたら緩くなったなぁぐらいに思ってました。

一応仕事も頑張ってはいましたし、全通するために長期間休むなんてことはしてなかったですけど、それでも地方住みなこともあって給料のほとんどは推し活に消えてました。

元推しに出会ってから付き合った彼氏とは全然上手くいかなくて。でも今考えれば当たり前なんですよね。数少ない土日の休みに毎回毎回東京行ってる彼女なんて普通嫌ですよね。いくら理解があるとは言っても、ないがしろにしすぎてたなって今は反省してます。別れたときはわかってくれないならもういいって感じでしたけど。我ながらクソみたいな女だなって思います。

そんなとき、元推しに対して「ん?」って思うようなことがあって。そのとき多分はじめて立ち止まって冷静に考えることができたんですよね。そしたらどんどん不安になってきて、このままよくわかんない方向性を向いてる推しについていっていいのかわからなくなって。

そうやって冷静に周りを見渡したとき、自分には推しとオタク友達以外に何もないことに気がついて。そのまま楽しくやってられればそれでもよかったのかもしれないですけど、もし推しを推せなくなったとき、私には何が残るんだろうって呆然としてしまって。結局そのあと推しとはさよならすることになったので、自分にとって最悪の結果になってしまったわけなんですけど。

元推しを推せなくなって、すごく悩みました。というか焦りました。どうしたらいいんだろうって。はやく他に応援したい子を見つけなきゃみたいに思ってたんですけど、じゃあ次この子にしよう!って選ぶようなものでもないじゃないですか。自然とこの人いいなぁって思えるのが推しじゃないですか。だからどうしようもなくて。ここが限界かなぁって思いました。他界どきなのかなぁって。

以前も書きましたけど、昔応援していた人が結婚して、フラフラしてた私がやっと本気で応援したいって思えた人が元推しだったんです。だからそんな簡単にもいかなくて。結婚でも発表しない限りずっとこの人についていくんだろうなぁって本気で思ってましたから。だからこそ推しが何がしたいのかわからなくてすごく悲しくなっちゃって。推しだって人間だから、彼には彼の考え方があって、それが私には理解できなかったってだけのことなんですけど。それでもやっぱり寂しくてなんか悔しかったです。ただ意地だけで推していても意味がないなぁってのもわかってたので、冷静にさよならしましたけど。

そのあと何もすることがなくなって、少しずつ自分の生活にお金をかけるようになっていって。元々ゆるっと応援していた声優さんに出戻ってそっちの界隈の友達と二次元のイベントに行ったり、ゆったりまったり過ごしてました。仕事も休みを取ることが少なくなりましたし、そのおかげかどうかはわからないですけど、大きな仕事も任せてもらえるようになりました。

もちろん給料も増えましたし、そのお金でブランドものだったりお洋服だったり、自分のものに対してお金を使うようになりました。たまに声優さんのイベントに行ったりはしてましたけど。

そんな感じでゆる〜〜くオタクも続けつつ仕事も頑張るようになって。多分これがちゃんと充実してるってことなんだなぁって思えるくらいちょうどいい生活だったと思います。

ただね……やっぱり心のどこかでこっちの界隈に未練があって。推しがいない間も自分の好きな作品だったり友達の付き添いだったりで観劇はちょろちょろしてたので、そういう空間に行くと私も誰かを応援したいなぁって気持ちになっちゃってたんですよね。声優界隈ももちろん楽しいですし、私が応援している声優さんは本当に素敵な方です。でも、やっぱり私は舞台俳優が好きなんですよね。生のお芝居が大好きでしたし、毎回その作品ごとに違った姿を見せてくれる俳優さんを応援したくて。でもさっきも書いたように探して見つけるようなものでもないですから。このモヤっとした数ヶ月間は結構つらかったですね。

で、たまたまAくんを見つけて今に至るわけです。

ただ推せるって決まったわけではないですし、こっちの界隈に戻ってきたように見えてまだ完全に戻りきれてはいません。もし私の更新がパタリとなくなったら、そのときはあぁこいつAくん推せなかったんだなぁと思ってください。シビアだけど。

Aくんと出会って今すごくワクワクしてるんですけど、でもそれはちゃんと元推しとさよならしたからでもあるわけで。あのとき意地になって応援し続けていたら、大きな仕事を任されることもなかったと思いますし、任されたところで断っていたかもしれません。で、多分辞めどきを見失って今でも悲しくなりながら義務的に推し続けていたと思います。そんな余裕のない中でAくんを見つけることは不可能だったと思います。

どんなに大好きな人でも、その人とお別れすることになるかもしれない"辞めどき"はきっとくるし、それを機に離れる離れないで結構人生って変わるものだと思います。私にとってはあのときが元推しを応援することの"辞めどき"で、離れることを決めたから今の仕事に繋がっているんだと思います。だから自信を持って後悔してないって言えます。

今までの記事で散々書いてきた通り元推しは人としてとっても素敵な人でしたし、今でも尊敬しています。それは変わりません。

ただ、あのときちゃんと自分で見極められていたからこそ、今でもこう言えるのかなとは思います。

そして今が私にとってAくんを推せるかどうかの"見極めどき"です。そんなに大袈裟なことじゃないですし、結構もう推す気満々みたいなところありますし、多分お芝居を観たらすぐにわかることだとは思うんですけど。もしそこでAくんのお芝居を好きになれなかったとしても、それはそういうことなんだと思いますし、気長に仕事を頑張るしかないと思ってます。

とにかく、今推しに対して何か引っかかることがあったり、このまま応援し続けていいのか悩んでいる人がいるなら、それはその推しを応援することの"辞めどき"なのかもしれません。そこで離れずに応援していって、また楽しくなることももちろんあると思います。そうやって続けていくものでもあるんじゃないかと思いますし。ただ、何が正解かなんてわかんないんだから、悩んでいるなら一旦離れてみてもいいんじゃない?とは思います。離れることが間違っていたと思ったなら戻ればいいだけの話ですし、私はそれで戻りたいと思うことがなかったから、今こうやって楽しく生活できてます。

何に関しても、ずっと続けていていいのか見極めるときはきっときますし、そこで一度ちゃんと考えることが大事なのかなぁと思います。

なんかまたよくわかんない文章になっちゃった。

 

ま、あんまり重く考えずやりたいようにやればいいと思います。オタクなんて自己満なんだから。

少なくとも、私は今楽しいです。だからこれで間違ってなかったって思います。

よし、Aくんの円盤見返してこよ。